SBARについて

日記

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。試験や私生活の色々に追われ、すっかりブログから筆が遠のいてしまっていました。新年を迎え、イギリスではロックダウンが続いていますが、臨床実習も今週から無事再開しました。病院はクリスマス前とは少し様子が変わってしまいましたが、ありがたいことに医学生の学習はまだサポートされています。

2021年を迎えるに当たって、このブログの更新回数も頑張って行きたいト考えています。前年度は、解説記事を多めに出していきましたが、今年はより気軽な日記形式の投稿も増やして、頻繁にエントリーをしていければと思います。具体的には、私は個人的に実習経験を振り返るreflective logをつけているのですが、その中からの抜粋を用いたブログ記事を書いていこうと思っています。

SBARの練習

今回は1月8日のリフレクションからです。以下の様に書きました。

Today, I had a teaching with my teaching fellow …(省略)… I found the case discussion and practice on SBAR useful. I am still hesitant when giving a headline with diagnosis, and will be working on this.

架空の患者さんのケースを元に、上級医へどう報告するかをシミュレーションする練習をしたときの話です。日本でも同じか、似たような形式のものが症例報告の時に使用されていると思います。イギリスでは、SBARが使われており

  • Situation(何が起きているか)
  • Background (既往歴、入院理由等)
  • Assessment (現在のバイタルや身体所見)
  • Recommendation(assessmentを踏まえた自分の診断、鑑別、これからの方針についての意見、上級医からアドバイスしてもらいたい点)

を意味しています。学生のうちに良くコメントされるのは、とにかく分かりやすく、時間のない電話向こうの上級医にも、効率よく伝えられるようにすることです。この時役に立つのがHeadline、見出しになるフレーズから始めると言うことです。

例えば、「AさんはXXで入院していたのですが、2時間前から嘔吐と腹痛を訴えていて、血液検査ではこのような数値がでていて…」とだらだら始めるのでは無く、「Aさんは2時間前から嘔吐と腹痛を訴えており、膵炎をうたがっています。」と言ってしまった方が、相手の注意を引くことができますし、全体像をその後の話でも思い浮かべやすくなります。こういった理由で、”Use a headline”と良くコメントされるのです。

医学生のうちは、自分の判断能力に自信がなく、データをまず並べがちですが、自分を信じてはっきりと考えを述べていくことが、成長につながるのではないかと最近は思っています。また、診断を自分自身で下すことで、発言への責任や自分で考える意欲もわきますので、そういった点でも、SBARにおける見出しは大切なのかな、と考えさせられました。

まとめ

診断能力や医学知識ももちろん大事ですが、加えて自信や監督者(上級医や教育担当の先生)との関係性などのソフトな面も、はっきりと自分の意見を言えるようになると言う点では、欠かせないポイントなのかもしれませんね。

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