こんにちは。今日は教育担当の先生との個人授業がありました。前回と同じく、シナリオを通したディスカッションを行いました。前回の反省を生かし、ヘッドラインをSBARに含めることで、より検査結果や身体所見をうまくまとめる事が出来他と思います。
シナリオは全部で二つあったのですが、二個目のシナリオは明らかにコロナウイルスによる肺炎を想定したケースでした。リフレクションにはこう書いてあります。
The second case was more challenging. He made up a case that sounded like COVID infection, and I was able to spot that. However, I struggled to answer the initial management that is most appropriate. …(略)…I found this session really useful because as a student, you are currently not placed on COVID ward. Although as an F1, I am very likely to deal with COVID cases despite the vaccinations being rolled out.
シナリオを聞いた時点で、これはコロナによる肺炎だなとすぐに分かったのですが、肝心の初期対応をどうしたら良いのか、あまり分かっていない事に気づかされました。学生のうちは、コロナ陽性の患者さんと直接関わる機会は私自身はなく、現場でどうされているのかを学べていなかったのです。今日のケーススタディは、そういった意味でも非常に意義深かったと思います。具体的な基本治療としては
- 酸素サポート
- ステロイド投与
- 抗凝固治療
- proning (腹臥位療法)
が基本であることを学びました。
また、コロナ感染においてこちらで非常に重要になってくるのが、escalation planを早期にはっきりさせておく、と言う点です。
The most important message I got apart from that, was the importance of making an escalation plan. Due to the shortage of ITU beds, it is very critical to decide who would benefit from admission to the ITU if the symptom worsens.
どんな病気にも当てはまる事なのですが、個々の患者さんの情報を元に、様態がもし悪化したとき、集中治療室へエスカレートさせるかどうかを事前に決定する必要があります。ICUのベッド数が不足している現在は、呼吸器をつけることで改善する可能性が高い患者さんから、エスカレートさせていく事になります。
実際の治療を知っておくことも重要だけれど、初期研修医として近く働き始めたときに一番注意しておかなければならないのはそこだよ、というのはとても現実を踏まえたメッセージだという風に感じました。
コメント